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2010年10月24日 (日)

12のコルシカ島の歌



蓬莱泰三に捧ぐ



音叉庫にギリシア銅貨の墜ちる音わが鎖骨さえ共鳴りのする



マクダウエル鳥なき空の高みから洗礼式に降下する羽根



あかときの霧たつ森に発せられる鳥類の令『パパゲーノ狩れ』



唇と唇はなれてのちも止まざりし錨泊船のホ音の汽笛



月の蝕なかばをすぎぬ神の蝕はどこをすぎるやあどけなき漁夫



芽生えとは弱く追うこと牧神をケルビン度数の高い空まで



血と風がまじわる瞳にさわるのはかもめが連れてきた共和国



欠けた貝手にぬくめれば一世百世宝探しに行かなくていい



着岸のあてなき航路いつの日も無数の海に一隻の船



ザムザこそ詩人の鑑胴乱に蝶入れたまま行くピクニック



鐘の音の疲れてとどく 半球に戦争がまだ生きている午



かなしみにほほえむべけれ いちい樹をチェスの駒へと彫りあげる秋




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